現代美術の地平(1977)

はじめに

第一部 アメリカ型美術
第一部のためのノート

[1]50年代、アメリカ抽象表現主義
  1 クリフォード・スティルと色面派
アメリカ美術の怒れる男/カオスとしてのアメリカ体験/ゆれつづける装置、スティル/コスモスの一部となること/無表情なスタイルの祖、ニューマン/色面派の系譜
  2 ジャクソン・ポロックとアクション・ペインティング
ポロックの死、50年代の死/アル中患者ポロックと仲間たち/ポロック的眩暈/インディアンの砂絵と現在進行形の絵画/治療としての絵・女性・母/ポロックと非ヨーロッパ/ポップ・アートへとつながるデ・クーニングとリヴァース/ オール・オーバー、「私は文字どうり絵の中にはいる」

[2]60年代、ポップアート
  1 ポップ・アート、その発端
1962年11月/ポップ・アート・シンポジウム/マス・カルチャーとポップ
  2 ポップ・アートの作家たち
純粋ポップの五人---ロイ・リヒテンシュタイン、アンディ・ウォーホル、クラエス・オルデンバーグ、ジェームス・ローゼンクイスト、トム・ウェッセルマン/多彩なアメリカン・ポップ---ジム・ダイン、ロバート・インディアナ、マリゾル・エスコバル、アラン・ダーカンジェロ/負のポップ・アーティストたち---エドワード・キーンホルツ、ジョージ・シーガル、ジョセフ・コーネル
  3 ポップ・アート、その前後をめぐって
ネオ・ダダのふたり---ロバート・ラウシェンバーグ、ジャスパー・ジョーンズ/ハプニング、エンバイラメンタル/イヴェントとジョン・ケージ/ポスト・ポップ

[3]フォーク・アートのくにアメリカ
  1 アメリカ・プリミティヴ絵画
<新世界より>/アメリカン・ナイーヴの発見/無名の芸術家たち/子供・プリミティヴ・芸術家
  2 グラフィックとポップ文化
アメリカ的写実の伝統/アメリカン・コンプレックス/パリッシュとプッシュ・ピン・グループ/ポップ・アートの波紋/ヒッピーはどこからきたか/エコロジーの時代

[4]イギリスのポップ・アート
  イギリスのルネッサンス/悪魔払い師、ベーコン/硬派のポップ----ハミルトン、パオロッティ/軟派のポップ---キタイ、ホクニー/アメリカ・ポップの影響---ジョーンズ、フィリップス/ホビーの甘美な日々---イギリス版画



第二部 現代美術の視界
第二部のためのノート

[1]ヨーロッパの作家たち
  1 モンドリアンの夢
フォンタナ、キャンバスを切る/「蒼」のクライン/広告破り派とアンフォルメル/熱い抽象/ブロードウェイ・ブキウギ
  2 マルセル・デュシャンの神話
「知」の錬金術師/デュシャンの四つの時期/作品「泉」のスキャンダル/至福千年王国へ

[2]70年代、観念アートへ向かって
  1 ダダ、ポップ、コンセプチャル
芸術機能の拡大/宝石語、ダダ/新しい「意味」の織物/物質的恍惚
  2 観念アートの視界
東京ビエンナーレ・1970/存在のテクスチャーを呈示すること/無署名性の豊かさ/世界のパンセ、世界の神秘

[3]新しいリアリズム
  1 新しいリアリズム----事物の生地感覚
できるかぎヌートラルに/事物の事物性/スーパー・リアル、ラディカル・リアル/「物の見方」について
  2 「むすび」として


■図版イラスト 高須賀 優


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