「ポップ・マニエリスム」
エロス、恐怖、残酷、死、楽園、甘美、神秘
…ポップ・スタイルで描いた現代の物語的迷宮美術」 (1993)

はじめに

第一部 ポップ・マニエリスム

1.ポップ・マニエラ、ポップ・バロック

  アンソニー・グリーン
プライヴェートなバロック的屋内楽園
「みづゑ」 1975.4
         
  マルセル・デュシャン
観光絵葉書的極楽浄土・窃視
「話の特集」 1974.1
         
  マティ・クラーウェイン
LSD幻覚の天国と地獄
「みづゑ」 1975.3
         
  アレン・ジョーンズ
マシーン・エイジ、切り裂きジャックの生贄
「美術手帖」 1974.6
         
  ゴットフリート・ヘルンヴァイン 
白昼のサド=マゾ共和国
「みづゑ」 1975.6
         
  シンディ・シャーマン/セルフ・ポートレイト写真の「怪」 「アール・ヴィヴァン」
「アート・ワールド」
1983.10
1990.1
         
  デイヴィッド・ホックニー
甘美と豪奢 エステティックなホビーの毎日
「みづゑ」
「龍生」
1977.5
1983.7
         
  ジョージ・トゥーカー
アメリカン・ゲットーのカフカ的恐怖
「みづゑ」 1974.4
         
  篠原有司男
アスファルトジャングル・騎馬民族伝説
「オートバイ・コネクション」
CBSソニー
 
         
  フェルナンデス・アルマン
美しきスクラップたち
「みづゑ」 1977.7
         
  横尾忠則
にっぽん土俗ポップと現代バロキズム
「芸術生活」
「アイディア」
1974.11
1979.11
         
  不二本蒼生 
サイケデリックな創世・絵日記
「みづゑ」(藤本蒼) 1975.12
         
  フェルナンド・ボテロ
ふとった人々の楽園伝説
「みづゑ」 1972.9-10
         
  金子國義
天上のくに、エロスと残酷のお遊戯
「みづゑ」 1975.7
         
  リチャード・リンドナー
女族、逸楽と回想の街を行く
「みづゑ」 1976.9
         
  ジム・ダイン
血を流すユニヴァーサル・ハート自画像群
「みづゑ」 1965.1
         
  アレックス・コルヴィル
寂寥と宇宙風化 テレビ時代の田舎町
「みづゑ」 1971.2
         
  井上 悟
痛みをひめた都市牧歌物語
「絵」 1989.1
         
  矢吹申彦
アーバン・プリミティブまたは未来への郷愁
「みづゑ」 1975.2
         
  アレキサンダー・カルダー
モビール・遊びの空間
「みづゑ」 1965.6
初出

2.ポップ・アート、ポップ・マニエリスムの始源
  ルネ・マグリット論
麗しきカオスモロジー
「みづゑ」
「現代の眼」
1965.3
1988.5
         
  フランシス・ベーコン論
麻痺、苦悩、死を賭けたクリッシュ・パロディ
「みづゑ」 1965.9
         
 
「ポップ・マニエリスム」について本書の趣旨と構成



第二部 第一部「ポップ・マニエリスム」のバックグラウンド

第二部のアウトライン


1 .20世紀前半 1900〜
  ポップ・アート(1)イギリス、フランス(1940s)
 イギリス・ポップ・アートの発生/ポップ・アート発生以前のイギリス
 ベーコン、ビートルズ、怒れる若者たち/世界最初のポップ・アート
 イギリス・ポップ第一波/イギリス・ポップ第一波から第二波へ
 フランスの「広告破り派」とヌーボー・レアリスム
 ヨーロッパからアメリカへ
   
  キュビスム・抽象・超現実派(1900s)
 パブロ・ピカソ/立体派の創始/ワリシー・カンディンスキー
 最初の抽象絵画/ピエト・モンドリアン/幾何学的抽象と神秘主義
 パウル・クレー/マックス・エルンスト/マルケスとエルンスト
 潜在意識とコラージュ/イブ・タンギー、ホアン・ミロ/岡本太郎
 対極主義を言う/純化された日本/縄文的なるもの
   
  ダダイズム、アンフォルメル、パフォーマンス(1915〜)
 ルチオ・フォンタナ/イヴ・クライン/青のメタフィジック/ダダイズム
 破壊、白紙還元/熱い抽象/ダダ的パフォーマンス
 ダダ的破壊から環境肯定へ/芸術の最終目標
   
  アメリカ型美術(1940s〜)
 パリからニューヨークへ/抽象表現主義/額枠否定/アメリカ型美術の発生
 ジャクソン・ポロックとオール・オーバー/ポロックの思い出
 恐龍の死とポップ・アート
   
  プレ・ポップとデュシャン(1910s〜)
 プレ・ポップ/マルセル・デュシャン/スキャンダルとなった「泉」
 デュシャンのアイロニー/ウィレム・デ・クーニング/ラリー・リヴァース
 ネオ・ダダ/ロバート・ラウシェンバーグ/ジャスパー・ジョーンズ


2.20世紀後半 1960〜


  ポップ・アート(2)アメリカン・ポップとそれ以後(1960s〜)
 「ポップ・アート」の名称/アメリカン・ポップの発生
 アンディ・ウォーホル/ロイ・リキテンスタイン
 クレス・オルデンバーグ/ジェームス・ローゼンクイスト
 トム・ウェッセルマン/ロバート・インディアナ/マリゾル
 ジョージ・シーガル/エドワード・キーンホルツ
   
  イギリス・ポップ第二派
 ロナルド・B・キタイ/ピーター・ブレイク/ピーター・フィリップス
 イギリス版画/甘美なホビーの日々
   
  フランスと日本 ポップ・アートの状況(1965〜)
 フランス、西欧の状況/ニキ・ド・サンファル/マルシャル・レイス
 日本の状況/赤瀬川、篠原、横尾
   
  ポスト・ポップ、フォト・リアリズム(1965)
 オプティカル、サイケデリック/フォト・リアリズム
 スーパー・リアルな感触/事物のテクスチャー拡大
 「より、ニュートラル」「より、リアル」/ポップ・アート批判
 ミニマル=コンセプチャルとの関連
   
  ミニマル=コンセプチャル・アート(1960s〜)
 ミニマリズムの発生/最小限単位の繰返し
 コンセプチャルとモンドリアン/コンセプチャル批判
   
  ニュー・ペインティング(ネオ・エクスプレショニズム)(1980s〜)
 表現主義の再来/反対極へのゆれ/バスキア、ヘリング、コスタビ
 シュナーベル、3C/バイタリズムと大衆性
   
  ネオ・ポップ/ネオ・ミニマル(1985〜)
 ミニマリズムとポップ・アートの再来/ジェフ・クーン
 ジェニー・ホルツァー、バーバラ・クルーガー
 写真以後、多メディアのインター・プレイ/バック・ミラーと本書


おわりに 


メディア論のすすめ



装丁 鹿窪政文
口絵
アンソニー・グリーン、横尾忠則、マティ・クラーウェイン、シンディ・シャーマン


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